都内と地方の教育の考え方・仕方の違いに戸惑っていた私は、「郷に入れば郷に従えか」「環境が違えば教育も違うか」「まあ仕方ないか」と思っていました。いや、思うようにしていました。そう、ある動画を見るまでは、、、。

🔵社会の変化は想像以上に急速

 あと10年後には、今ある半分の職業がなくなる。人間に代わってAIがその役割を果たしていく。オックスフォード大学の教授がそう提言したことは有名です。世間も保護者も教員も、子ども達さえも、そのことは理解しているだろうと思います。セルフレジや自動運転装置などが巷に現れ始め、その流れは実感できるようになってきました。
 しかし、どこかで「まだまだ先の話でしょ」「一部の頭のいい人や金持ちだけの話でしょ」などと考え、日頃の教育活動においては気にも留めていませんでした。

🔵近未来的な世の中(AI化)は、もうすぐそこまで来ている

 まずはこの動画を見てください。

 先輩に連れられ、私がとあるセミナーに参加した際に見せられました。始めは、よくあるAIの能力を示す動画かと思いましたが、最後の文字を見て驚きました。
 そう「経済産業省」製作の動画だったのです。つまり、国が、ドローンを使って物を運搬することを2023年以降から導入していきますよ、2030年以降には人も移動できますよ、と言っているのです。私がこの文を書いているのが2019年半ばなので、もう今から4年もすれば、無人ドローンが空を飛んで物を輸送し合っている社会になるということです。

🔵自ら課題を発見し、解決していく力がより一層重要

 もう一度今の公教育を考えてみました。大部分の授業が、先生が黒板を使って児童生徒に学習内容を教える授業、テストで点数を取るために練習や暗記中心の学習方法ではないでしょうか。もちろん、この授業や学習を全否定するのではありません。それらに意義があり必要なことも間違いなくあると思います。
 しかし、もっと学びの軸を児童生徒に置き、子ども主体の「課題発見、探究学習、問題解決学習」の一層の充実が急務ではないでしょうか。でなければ、受動的で暗記中心の学習を続けていた児童生徒が社会に出た時に、この急速に変化する状況の中でうまく対応し、生き抜いくことが難しいのではないかと思うからです。

🔵これからの公教育

 では、具体的にどうすればいいのでしょうか?どのようにカリキュラムを組み、単元を計画し、授業を行っていけばいいのでしょうか?私は、一人一人が単発で授業改善を行ってもあまり意味がないと思います。むしろ子どもが混乱してしまうかもしれません。そうではなく、学校全体で意思統一し、どの学年のどの教科のどの単元でどうやって児童生徒中心の授業を実施するか、いわゆるカリキュラムメイキングする必要があると思います。
 またさらに、カリキュラムそのものだけでなく、普段の子どもとの関わりの中でもできることはあると思います。例えば、思い切って子どもに任せてみる、子どもに決めさせる、子どもに説明させる、子どもに教えさせるなど、このような場面を意識的に増やすことです。
 今後のブログでも少しずつ具体的な取り組みについては考えていきたいと思いますが、とにかくこの急速に変化していく社会に対応できるよう、今一度教育を見直さなくてはいけないと思います。

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